そけいヘルニアとは?
そけいヘルニアとは?
- そけいヘルニアとは、そけい部(太ももの付け根)の筋肉に穴が開き、お腹の中の臓器がお腹の外に飛び出す病態を指します。別の名を脱腸(だっちょう)と言います。
- 高齢男性に多い傾向ですが、男女問わず若者にも発症します。
- 昼間に立っている時間が長い人が夕方頃にお腹の下の方に違和感を感じ、よく見ると「太ももの付け根がポッコリふくらんでる」と言って発見されることもあります。
そけいヘルニアの症状
- 太ももの付け根に卵のようなふくらみができ、これが立った状態や力んだ状態で硬く大きくふくらみ、横になったり力を抜くとふくらみが消失して凹みます。 自然に治ることはなく、放置しておくとふくらみが少しずつ大きくなります。
- そけいヘルニアがあると、太ももの付け根に違和感や痛みを感じたり、ヘルニアが大きくなると便秘や尿もれの原因となる可能性があります。
- 腸が飛び出したまま元に戻らなくなることを『嵌頓(かんとん)』と言います。この場合、腸がはまり込んでいるため、ふくらみは横になっても消えず、パンパンになった状態が続きます。その他、痛みやはき気を伴う場合があります。
- 『嵌頓(かんとん)』してしまうと腸がしめつけられて腐ってしまい、場合によっては命に関わることもります。そけいヘルニアの症状がある方には手術を受けることをお勧めします。